株式会社ショーケース・ティービー

移転先
東京都港区六本木
移転時期
2019年1月
移転先面積
341坪
従業員数
約83名 (グループ全体:2018年12月現在)
森雅弘会長(左)と移転プロジェクトのリーダーを務めた笠谷興一朗氏(右)

2005年にスタートしたショーケース・ティービーは、Web最適化や認証・暗号化などの分野で国内外11個の特許技術とノウハウを確立し、独自のSaaS(Software as a Service)を開発、提供する東証一部上場のIT企業です。2019年を「第二創業期」と位置づけ、1月7日に心機一転、長年オフィスを構えていた赤坂から六本木へ拡張移転を果たしました。新オフィスのコンセプトは「ハカイノ・ラボラトリー」。「ハカイノ」とは“破壊”と“イノベーション”からくる造語で、コミュニケーション活性化と既成概念にはとらわれない斬新なアイディアの創発を後押しする内装デザインが特長です。フロアエントランスから続く、広々とした共用スペースには打ち合わせ用の机が多数用意され、ガレージを模した会議室は家具や壁紙がすべて異なります。執務スペースはグループアドレス席を採用し、気軽に打ち合わせができるミーティングスペースも充実。森雅弘会長は「新オフィスからイノベーションを起こす新しい事業やサービスを創造したい」と力を込めます。

グループアドレス席を採用した執務空間

オフィスを移転し「第二創業期」へ

森氏:ショーケース・ティービーの設立から13年が経過した2019年度を「第二創業期」と位置づけ、社長も永田豊志に交代し、体制も一新して再スタートを切りました。その象徴の1つとして1月7日から新オフィスへ移転しました。候補物件の内覧を始めたのは2018年上期頃から。想定した賃借面積はワンフロア350坪-400坪。賃料負担を一定程度に収める経済的条件と港区アドレスという立地条件、そして社員が「ここで働きたい」と思えるエリアのブランド力を総合的に判断し、最終的に「六本木ファーストビル」14階、賃借面積341坪へ移転を決めました。

「働きやすい環境」を従業員に提供したい

森氏:第二創業で解決すべき課題は多々ありましたが、必須条件だと考えていたのは「働きやすい環境」を従業員に提供することでした。以前のオフィスは約100坪を2フロア賃借していましたが、事業が順調に成長するに伴い従業員数も急拡大しオフィスは手狭になっていました。4室あった会議室は常時フル稼働、予約が取れない状況も多々あり、フロアも分かれていたことでコミュニケーションも阻害されていました。これらの課題を解決するために、ワンフロアへの集約と気軽に打ち合わせができる執務環境を両立させたいと考えました。そして、当社はベンチャー企業であり、事業成長に合わせて組織体制も頻繁に変化します。そこで事業変化に即応できるようにフレキシブル(柔軟)なオフィスを意識しました。今回の移転プロジェクトでは、様々な協力会社に参画してもらいました。プロジェクト全体を俯瞰し、取りまとめていく上で、JLLさんには様々な助言をいただきました。特に、物件探しでは当社が提示した「難しい」入居条件に根気よく対応してもらい、また、オーナーとの意見調整にも尽力してもらい非常に感謝しています。

広々とした共用スペースはガレージ風のデザイン

慣れ親しんだ赤坂から六本木へ

森氏:私が独立して初めて住んだ街が六本木でした。誤解を恐れずに言うと六本木は「欲望の街」。希望、野望、様々な人の願望がカオスのように渦巻いているエネルギーや刺激、多様性が魅力の街です。新オフィスのコンセプトである「ハカイノ・ラボラトリー」には、今まで築いてきたものを一度壊し、新しいものを生み出す、エキサイティングなスタートを切る場所という意味を込めました。新事業・新サービスを生み出しては失敗や改良を重ねていく「実験の場」として機能することを目指しています。GoogleもAppleもAmazonもみんなガレージから起業し、数多くのイノベーションを起こしてきたことに由来し、共用部や会議室のデザインはガレージを意識しました。また、執務空間の壁の一部はアイディアペイントを導入し、メモ書きが自由にできるようにしています。アイディアを思いついたらすぐに形にし、お客様に使ってもらい、不具合があれば壊して、また新しい製品を開発する。新オフィスから新たな商品がどんどん生み出され、当社からジョブズのような起業家が育つことを期待しています。

デザイン性と使い心地にこだわった会議室

全社員の多様な意見をオフィスづくりに活かす

森氏:今回の移転プロジェクトを指揮した当社の笠谷の発案で、社員全員で新オフィスをプランニングしていきました。例えば会議室のコンセプトを決めるにあたり全社員に投票を実施したのですが、多種多様な意見が出たため、最終的に1つに絞らず、できるだけ多くの意見を取り入れて、会議室の壁紙や家具はすべて異なるデザインとしました。新オフィスは様々な価値観を持つ従業員の「多様性」を反映することができたと実感しています。意見を取りまとめるプロジェクトチームは大変だったと思いますが、従業員一人一人がオフィスづくりに関わることで、愛着を持って業務に励んでもらえるのではないでしょうか。

執務スペース内に従業員が気軽に集まることができる場所を設けている

オフィスのIT化で「働き方改革」を推進

森氏:内装デザインだけでなく、働き方改革を推進するべく、ITシステムを積極的に導入しています。普段私たちが使用しているITツールやスマートフォンアプリと、新規導入した各種予約システムを連動させ、働きやすさを追求しています。当社は「おもてなしテクノロジーで、人を幸せにする」をビジョンに掲げて事業展開しています。そのためには、まずは私たち従業員一人一人が幸せでなくてはなりません。大規模で高額なITシステムを導入したわけではありませんが、既存ITツールをうまく連携させることで「働きやすい環境」を提供することができたと考えています。

”今回の移転プロジェクトでは、様々な協力会社に参画してもらいました。プロジェクト全体を俯瞰し、取りまとめていく上で、JLLさんには様々な助言をいただきました。特に、物件探しでは当社が提示した「難しい」入居条件に根気よく対応してもらい、また、オーナーとの意見調整にも尽力してもらい非常に感謝しています。”

株式会社ショーケース・ティービー
取締役会長 森 雅弘氏

  • ガレージを模した会議室の1室。レンガ風の壁紙を採用

  • 従業員の意見をすべて反映したため、会議室のデザインは多種多様

  • 六本木の街並みを一望できる「ファミレス風」ミーティング席

  • 集中して業務に打ち込めるように半個室を用意

  • 今後の事業成長を見越して執務スペースに余裕をもたせている

  • 東京タワーが一望できる

(2018年12月取材)