Unchained Labs株式会社

移転先
東京都千代田区神田岩本町
移転時期
2017年9月
移転先面積
66坪
従業員数
6名 (2018年10月現在)

米国・シリコンバレーに本社を構えるライフサイエンス企業のUnchained Labs株式会社は2017年9月、東京都千代田区神田岩本町に位置する「PMO神田岩本町」3階に東京オフィスを開設しました。同社が開発するのはバイオ製薬研究における課題解決に寄与する革新的なオートメーション機器。主要なバイオ医薬品企業が少なくとも1台以上採用しているといいます。オフィス開設から1年が経過した今、佐々木栄和社長にオフィスについて感想をうかがいました。

米・シリコンバレーで最先端を走るバイオ製薬機器メーカーが日本に本格進出

佐々木氏:これまで輸入商社を通じて日本へ製品の販売を行ってきましたが、東京に拠点を開設し、本格的にビジネスを推進することになりました。当社が開発しているのは製薬会社が薬を開発するために必要なオートメーション機器です。最大の特長は「抗体医薬品」の製造に特化している点です。一般家庭でおなじみのタブレットやカプセルといった従来の医薬品は「低分子医薬品」と呼ばれ、化学合成によって製造されます。一方、抗体医薬品はそれとは異なる複雑な工程から生成されます。ガンや希少疾患などに特異的に高い効能を発揮することから、今後は抗体医薬品の需要が拡大していくことが予想されます。抗体医薬品の研究・製造を行うためには新たな設備投資が必要になり、近い将来、当社の製品が必ず貢献することになると考えております。世界を見回すと、新薬の開発を積極的に行っているのは米国を筆頭に、欧州と日本がメインです。当社の製品によって日本の製薬会社の課題解決をサポートできると確信しています。

「PMO神田岩本町」を選んだ理由

佐々木氏:当社の主要なクライアントである研究所や製薬工場は郊外に存在しております。交通アクセス性を考慮した結果、東京駅から半径1㎞範囲内でオフィスを探しました。JLLの担当者には50棟に及ぶ移転候補を紹介してもらい、内覧したのは13棟、最終的に2棟まで絞り込みました。苦労したのは「実機による『実験(デモ)』を主体にしたショールーム」を開設する上でビルオーナーへ丁寧な説明が必要なことでした。「実験」というと火やガスといった危険物を使用するものと捉えられるビルオーナーは少なくありません。安全性をご理解いただくために私自身、オーナーに直接お会いし、丁寧に説明させていただきました。そうしたオフィス探しの苦労を経て、最終的に大規模オフィスの小割フロアと、中規模ビルのワンフロア借りの二者択一となりました。結果として後者の「PMO神田岩本町」を選んだわけですが、決め手となったのは共用設備の独占使用が可能な点です。

オフィス内に製品のデモ運転が可能なショールームを開設しており、お客様が頻繁に来社されます。パントリーやトイレ等の水回り設備を独占して使用でき、お客様への応対に非常に便利だと考えました。また、東京のオフィスマーケットの需給がひっ迫する中、条件に見合った物件が見つかっても米国本社の承認が必要な当社の場合、日系企業に比べて「意思決定」が遅れてしまいます。しかし、JLLの担当者はオーナーとコミュニケーションを深め、本社経営陣が来日するまでの時間的猶予をいただけることになりました。結果として内見からわずか1日で承認が得られ、契約に至ることができ、非常に感謝しています。

実機の性能を体験できるショールーム

佐々木氏:現在のオフィスは約66坪になります。エントランスからオフィス内に入ると実機を展示するショールームがあり、その奥がオフィススペースとミーティングスペースになります。実際に当社製品に見て、触れて、試してもらう機会をお客様に提供したいと考えました。一方、オフィスの内装についてはJLLの建築部門と相談し、当社のコンセプトやビジョンなどを体現すべく、シリコンバレーの米国本社オフィスのエッセンスを取り入れました。時にはゴザを敷き、ちゃぶ台による日本式なスタイルで仕事をすることもあり、オープンかつフラットで自由な雰囲気を東京オフィスでも重視しています。また、オフィス家具や壁などにはブランドカラーを落とし込みました。しかし、このオフィスはこれで完成ではありません。当社は過去3年間で6社買収するなど、急拡大しています。今後スタッフ増員や展示製品の拡充を控えており、スムーズにレイアウトを変更できるようにフレキシブル要素を残しています。あえて個室を設けず、家具やパーティションも即時移動を可能にしました。

オフィス稼働から1年、使い心地は?

佐々木氏:やはり交通アクセスが至便で1カ月に2、3社のお客様に来社いただき、デモ体験を通じて当社製品の性能をより深くご理解いただけていると感じています。また執務スペースに黒板仕様のパーティションを導入しました。思いついたアイデアをいつでも形に残すことができ、個人的に気に入っています。私を含めて現在6人のスタッフでオフィスを使用しており、余裕を持って業務に励むことができ、非常に贅沢な環境だと感じています。

” 東京のオフィスマーケットの需給がひっ迫する中、条件に見合った物件が見つかっても米国本社の承認が必要な当社の場合、日系企業に比べて「意思決定」が遅れてしまいます。しかし、JLLの担当者はオーナーとコミュニケーションを深め、本社経営陣が来日するまでの時間的猶予をいただけることになりました。結果として内見からわずか1日で承認が得られ、契約に至ることができ、非常に感謝しています。”

Unchained Labs株式会社
取締役社長 佐々木 栄和氏

(2018年10月取材)