大阪市 - 大阪市 - 北区のビジネス・オフィス街
「キタ」の梅田が位置する北区は西日本最大級のオフィス街
大阪市北区には西日本最大ともいえるオフィス街および繁華街を形成する梅田エリアがあり、それを取り囲むように淀屋橋や堂島・中津・天神橋筋六丁目・南森町といったオフィス街が数多く存在する一大オフィス街である。通称「キタ」と呼ばれる梅田には、JRや私鉄各社が乗り入れ関西の各エリアの通勤や移動のハブとしての役割を果たしている。梅田には百貨店各社をはじめ数多くの商業施設が集まり、近年の大規模な再開発によって一層の企業集積が高まる見通しである。
大阪市北区の主要ビジネス・オフィス街
西日本最大級の都心「キタ」こと梅田エリア
現在の梅田付近は、古代には大阪湾の一部であり、明治時代までは湿地を埋め立てて稲作が行われる田園地帯だった。そのため「埋め立てた田」→「うめだ」が地名の由来という説もある。その後、明治新政府が現在の西梅田エリアに大阪駅を作ったことで、阪神・阪急などの電鉄が乗り入れる都市へと変貌を遂げていった。現在では梅田を中心とする「キタ」は、大阪の二大都心として難波~心斎橋の「ミナミ」とともに知られ、商業施設が密集するなかにABC-MART梅田ビル、明治安田生命大阪梅田ビルなど数多くのオフィスビルが集積している。さらに近年の大規模な再開発により企業数・オフィスストックともに飛躍的な増加が見込まれる。 2022年開業予定のJR大阪駅南側に位置する大阪梅田ツインタワーズ・サウスをはじめ、北側の「うめきた2期」開発では2024年に総貸室面積約33,000坪の大規模オフィスビルが誕生、西側の旧大阪中央郵便局跡地にも再開発により地上40階建ての「梅田3丁目計画/JPタワー大阪梅田(仮称)」が2024年竣工予定であり、供給が一気に増加することは確実である。
大型オフィスビルの集積する中之島エリア
「中之島」は、北区南部を流れる堂島川と土佐堀川の中洲となるエリアで、江戸時代には蔵屋敷が立ち並び、船による交易が盛んに行われていた。近代になると商業やビジネスが栄えるとともに、官公庁や図書館・中央公会堂などの文化施設の集まるエリアへと発展。近年は再開発により中之島三井ビルディング、中之島セントラルタワー、中之島ダイビルなど高層・大型のオフィスビルが集積し、2008年には京阪中之島線が開業したことで通勤アクセスもさらに良好になっている。
歴史あるオフィス街の淀屋橋エリア
京阪電車や大阪地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅周辺、大阪の基幹道路である「御堂筋」に沿って発展した淀屋橋エリアのオフィス街には、古くから金融・製薬など大阪の伝統企業が本社を構える。近年は企業が梅田へと流出する傾向もあるが、2020年にはステラ淀屋橋が竣工、2022年には日本生命淀屋橋ビルが竣工予定と再開発も順調である。